まずは簡単に、SQLのデータ取得の仕組みについて知っておきましょう!
抑えるポイントは次の2つ!
- テーブルについて
- SQLの定義とメインの利用用途について
テーブルとは何か?
テーブルの定義と仕組み
テーブルとは、簡単に言うと「情報が集まったリスト」のことです。
ここでは、代表的な「ユーザーテーブル」を例に、テーブルの仕組みについて説明します。
今あなたは、自宅で作った干し柿を売るため、干し柿.comというサイトを始めました。
干し柿.comでは、干し柿を購入する前に、ユーザー登録が必要です。
誰かがユーザー登録すると、下のユーザーテーブルにその情報が追加されます。
id | name | gender | age | created_at |
---|---|---|---|---|
おっと、干し柿.comに訪れた太郎さんが、ユーザー登録したようです!
この時点で、ユーザーテーブルは次のようになっています。
id | name | gender | age | created_at |
---|---|---|---|---|
1 | 太郎 | 男性 | 40 | 2022-1-1 12:20:48 |
次に、干し柿.comに訪れたよしおさんが、ユーザー登録したようです!
この時点で、ユーザーテーブルは次のようになっています。
id | name | gender | age | created_at |
---|---|---|---|---|
1 | 太郎 | 男性 | 40 | 2022-1-1 12:20:48 |
2 | よしお | 男性 | 31 | 2022-1-1 15:40:39 |
このように、テーブルには、1つの情報が横1行ずつ追加されていきます。
今回は「ユーザーテーブル」を例に挙げましたが、他にも
- 購入情報が追加されていく「購入テーブル」
- 商品の種類を管理する「商品テーブル」
など、様々なテーマのテーブルがあります。
ポイント
- テーブルとは、「情報が集まったリスト」のこと
- テーブルには、それぞれテーマがある(ユーザー情報が集まるユーザーテーブル, 購入情報が集まる購入テーブル など)
- テーブルには、1つの情報が横1行ずつ下に追加されていく。
テーブルに関する3つの専門用語
SQLを書く上で、以下3つは他のサイトでもよく出てくるので、覚えておきましょう!
カラム
縦の列のこと。「ユーザーテーブルのidカラム」, 「ユーザーテーブルのnameカラム」などといった使い方をする。
レコード
横の行のこと。「ユーザーテーブルのid=2のレコード」といった使い方をする。テーブルには、レコードが1行ずつ下に追加されていく。
値
1つのレコード中の1つのカラムにあるデータのこと。上記の例で言えば、ユーザーテーブルのid=2のレコード中のnameカラムの値は、「よしお」。
SQLとは何か?
SQLの定義
SQLとは、簡単に言うと「データを操作するための言語」のことです。
通常、アプリなどのサービスごとに、「データベース」という場所があり、その中に複数のテーブルが収納されています。
データベースは日本語が通じず、SQLしか分かりません。
そこで、データベースに対して「〇〇のテーブルの△△の値を☆☆してください」といった内容をSQLで指示する必要があるのです。
ポイント
- 通常、各サービスごとに「データベース」が存在し、その中にデータが収納されている。
- SQLとは、「データを操作するための言語」。データベースに対して指示をすることで、データを操作することが可能。
SQLのメインの利用用途について
SQLでは、データの作成、改変、削除、検索など、いろいろな操作をデータベースに指示することができます。ただ、エンジニアでない限りは、SQLで行うことは4つ目の「検索」がメインになります。
「検索」というのは、「欲しいデータを抽出する」という意味で、例えば以下のようなことを指します。
- 2022年1月2日の登録ユーザーのレコード全部をデータ抽出
- 日別ごとに登録者数をカウントしてデータ抽出
- ユーザーの名前が全部で何種類あるか、そのリストをデータ抽出
このように、「絞り込み条件」と「アウトプットの形」を決めて、欲しいデータ抽出することが、SQLのメインの利用用途になります。
ポイント
- SQLのメインの利用用途は、「絞り込み条件」と「アウトプットの形」を決めて、欲しいデータ抽出すること。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
次の記事からは、いよいよ具体的なSQLの書き方に入っていきたいと思います(^^)/!